スーパーマリオの名前の由来になった人物であるマリオ・セガールさんがワシントン州タクウィラの自宅で62歳の妻ドナや9人の孫などの家族に見守られながら死去したことがわかりました。享年84歳でした。
詳細は「こちら」 ※英語記事になっています。
画像: Marlatt Funeral Home
生前、不動産業を営んでいたマリオ・セガールさん。
セガールさんが、マリオの由来になった理由として海外では以下のように伝えられます。
1981年、マリオ・セガールさんは自身の会社が所有していたタックウィラの倉庫を任天堂のアメリカ法人である任天堂アメリカに賃貸していたことがキッカケ。
その時、マリオの生みの親である宮本茂さんはゲーム「ドンキーコング」用に主人公となるキャラクターを作成しており、当初は主人公を「ジャンプマン」、ヒロインを「ガールフレンドレディ」と呼んでいました。しかし、任天堂はこの呼び方を気に入っておらず、何か適した名前をつけたいと考えていたそうです。
その時、当時のニンテンドーアメリカで働いていた荒川實さんが、賃貸主のセガールさんとジャンプマンの間に物理的な類似点があることに気づき、ジャンプマンの名前を「マリオ」に変更することが決まったとのこと。なお、同じように、当初はガールフレンドレディと呼ばれていたキャラクターは、他の従業員の妻の名前から「ポリーン」と名付けられました。
Mario's Real-Life Namesake, Mario Segale, Dies At 84Mario Segale, the namesake for Nintendo’s Mario character and a successful American real estate developer, passed away o...
こうした経緯で、もともとの「ジャンプマン」から「マリオ」という名前になりました。
マリオは、スーパーマリオではなく、ドンキーコングで初めて登場したキャラクターです。
上写真の左上がヒロインの「ポリーン」。
マリオのピーチ姫とは別物です。
なお、ドンキーコングのヒロインである「ポリーン」は、最新作の「スーパーマリオ オデッセイ」にも登場しています。
なお、マリオ・セガールさんがマリオの名前の由来であることは、2015年に公開されたマリオの公式動画「Mario Myths with Mr Miyamoto」(上動画)で確認ができます。
動画の1番最初で「マリオの名前の由来は北アメリカの倉庫主であるマリオ・セガールさんだったって本当?」という上記の質問に対して、任天堂の宮本さんがうなづいていることがわかると思います。
ちなみにマリオの前の名前は「ジャンプマン」。
更に前の名前があり「ミスタービデオ」というキャラクター名でした。
今のマリオという今の名前が定着するまでに「ミスタービデオ」⇒「ジャンプマン」⇒「マリオ」という2回の改名があります。
上動画でもマリオ・セガールさんがマリオの名前の由来であることが確認できます。
マリオ・セガールさんと任天堂が出会う運命がなければ、今頃マリオは「ミスタービデオ」もしくは「ジャンプマン」という名前で広がっていたのかもしれませんw
PCWorldの調査結果によると、マリオ・セガールさんは、生前に自分が行っているベンチャー事業に影響を与えてしまうことを考えて、公の場ではスーパーマリオについて話すことを一切しなかったそうです。
しかし、その後、スーパーマリオの由来となったことが世の中に知られていまいました。
そして、Seattle Times Newspaperが、生前にマリオ・セガールさんにインタビューを行ったところ「私はまだ任天堂から自分の名前マリオを使った(著作権の)報酬として支払いの小切手が届くのを待っています」と冗談めかして答えたと報じられています。
このようなユニークな人物であったからこそ、世界的なキャラクターの名前として採用されたのだと感じています。