PS5本体など転売屋も加担することで入手困難であるゲームが存在します。
過去にも任天堂スイッチ本体で同様のことがありました。
それゆえ、転売屋にヘイト(憎しみ)が起こり叩かれています。
一方、絵画や時計などはあまり叩かれる傾向はないように思われます。
どちらも安く購入して高く売るという株のようなある意味で「投資」とも見受けられる行為ですが、なぜPS5や任天堂スイッチのようなゲーム機の転売は叩かれるのでしょうか?
ゲームの転売は違法?
結論から述べると、ゲームの転売は違法ではありません。
しかし、法律によっては規制される場合があります。
例えば、著作権法によって保護されているゲームソフトなどを転売する場合は、著作権者の権利を侵害することになります。
これらの行為は法律によって厳しく罰せられることがあります。
「中古ゲームソフトの販売をめぐる著作権問題」でも記載されているように有罪になったケースも稀にあります。
また、物品の販売権限を持っていない者が物品を販売することも違法です。
正規代理店などが販売権限を持っているゲーム機などを、非正規代理店などが転売する場合も違法です。
例えば、PS5本体の新品の販売を偽の通販(不正)サイトで売ることは禁止行為です。
最近、PlayStation®5などゲーム機を販売しているかのように装う偽の通販サイトが見受けられます。PlayStation®5をご購入の際には不正な通販サイトにご注意の上、慎重にご判断いただきますようお願いいたします。 pic.twitter.com/3N2UIobutD
— Ask PlayStation JP (@AskPS_JP) December 10, 2020
公式も以前から注意を促(うな)されていますが、未だに不正サイトは存在します。
インターネット購入をする際は、くれぐれも信頼できるサイトからの購入を推奨します。
個人的には、メルカリやアマゾンの身元のわからない出品者からの購入も危ないと思います。
一般的に、転売に対する法律は物品の種類や特性によって異なります。
具体的には、物品に対する販売権限や著作権などが存在する場合は、注意する必要があります。
何故、PS5等は転売される?
そもそも転売は、儲かるから行われています。
特にPS5本体などは、供給に対して需要があまりにも大きい理由でどんどん売れるみたいです。
また、「PS5の海外転売広がる 円安で割安感、差益狙うー日経新聞」にあるように、PS5本体も地域間での販売価格が違います。
今や我が国である日本はビックマック指数でも最低クラスの物価の安い国です。
つまり、物価の安い日本でPS5を定価で購入して、物価の高い海外で売ってしまえば大きく儲かるわけです。
例えば、日本で品不足であった2022年でもドバイ(アラブ首長国連邦)等ではPS5が昨年の普通に店頭で販売されていました。
しかし、日本のPS5本体の倍前後の価格(約11万円)でした。
日本と海外の価格差をなくすには、供給をより増やす、つまり、大量生産することです。
しかし、大量に生産しすぎても値崩れ、ソニー側も大量に在庫を抱えて大損する可能性もあります。
転売屋など売るために在庫を抱えている可能性もあり、需要と供給のバランスを見分けるのは難しいです。
何故、ゲームの転売は叩かれる?時計や絵画などとの違い
時計や絵画などの転売とゲーム機の転売の違いは、消費者にとっての需要や価格が大きいです。
一般的に、時計や絵画などは限定数のため、需要が大きい場合は価格が高騰する傾向があります。
また、高級時計や絵画などは長期的に投資対象となるため、転売に対する批判的な見方も少ないとされています。
一方、ゲームは大量生産されているため、基本的には低価格で購入することができます。
PS5本体も高いと言われていますが、一般的なゲーミングPCよりは安いです。
また、ゲームは消費者にとって趣味や娯楽としての機能を持っています。
これらの特性から、ゲーム機の転売に対しては、一般のユーザーにとって不利益なものとなり、批判的な見方があるとされています。
チケット転売などもそうですね。
多くの人に需要があるため、批判の声も大きくなります。
以上、転売に対する批判的な見方は、消費者にとっての需要や価格の性格によって異なります。
多くの需要があれば批判は当然大きくなるということですな。
絵画や時計の転売は一部のお金持ちなど内で需要があります。それゆえ、批判の声も小さくなります。
もし、絵画や時計が誰でも所持するようなものであれば、転売に対する批判は数が多いために当然大きくなります。
転売屋が叩かれることに関しては、必需品に関しては叩かれて当然です。
例えば、コロナの一時期のマスク等が良い例でしょう。
マスク、アルコール、食品、薬など命に関わるものは、国が介入して転売は規制すべきでしょう。
一方、多くの人に需要があるとはいえ、娯楽商品に関しては無くても命にかかわるものではなく、企業努力の問題という意見もあります。
しかし、娯楽系の転売ヤーが叩かれる理由はあります。
娯楽系の転売屋の問題点は、主に次のようなものが考えられます。
- 正規販売者や販売代理店に対して不当な収益を奪う
- 顧客に提供する品質やサービスが保証されない問題
- 希少性や需要高騰などによる高額販売
- 製造元や正規販売者にとっての不正収益
- 製造元が予想した販売量よりも低くなる結果
転売によって不正な収益を得ていること、正規販売者や製造元が被害を受けること、顧客に提供する品質やサービスが保証されない問題などが転売ヤーが叩かれる理由となっています。
また、希少性や需要高騰などによる高額販売や不正収益が指摘されることもあります。
また、先ほど述べたように娯楽商品に関しては企業の努力によって需要・供給バランスを調整することが望まれますが、実際にはそれができないこともあります。
例えば、コロナなどがそうです。
そもそもとしてPS5が品不足の理由の1つに、コロナで工場閉鎖などのPS5で使用する半導体の生産の遅れなどがあります。
コロナ等の災害は、人がコントロールできる問題ではありません。
このようなコントロールできない事故によって供給(生産数)が抑えられ、ヒドイ転売が起こってしまうことがあります。
PS5が行き渡らないことでソニー側も叩かれるなどの不利益があります。
転売屋から購入するのはあり?なし?
転売屋からの購入のありなしは、個人の価値観や考え方によって異なります。
ちなみに僕の意見は、なし派です。
転売屋から高い値段で購入することは、上で述べたような問題を助長することになります。
転売屋は価格差分を利用し、正規の販売経路(チャネル)から購入する人々に不利益を与えます。
また、他のゲームファンが正当に購入する機会を奪います。
一方、転売屋から購入せずに正規の販売経路に需要が向かうことにより、企業が商品を生産するよう促されます。
また、正規の販売経緯で購入することで、製品の保証やサポートが受けられます。
僕が考える「なし派」の結論として、購入者がいるという個人的な価値観や考え方を考慮しつつも、正規の販売経路から購入することがより適切な選択肢となります。
なお、プレステ1から歴代のプレステ本体を買い続けた僕は、上記のような理由からまだPS5本体を購入していません。
最近はゲームのスペックもどんどん上がって来たこともあり、この機会に本格的なゲームを遊ぶ際にはPCにしようかとも考えています。
FF16が販売される前に状況を見て決断しようと思います。