最近、ゲームのやりすぎが学力低下につながるとの議論が巷で広まっています。
しかし、これは本当に事実なのでしょうか?
オーストリアの心理学教授Timo Gnambs氏が行った2年間の研究で、ゲームの影響について興味深い結果が発表されました。
ゲームのやりすぎによる学力低下の影響は限定的
調査結果では以下のようなデーターがでました。
この研究では、3,554人のドイツの青少年(56%が女性)が対象となり、コンピュータゲームのプレイ時間が学力に及ぼす影響を調査しました。結果として、ゲームプレイ時間が長くなることが学力低下につながると予測されましたが、実際には学力低下はゲーム時間の影響をほとんど受けないことがわかりました。つまり、コンピューターやビデオゲームをプレイすることが、基本的に学力には影響しないという結論が導かれました。
研究結果によれば、コンピュータゲームが教育成果に与える悪影響は小さく、メディア等で報じられるゲームの潜在的な危険性は誇張されているとされます。
バランスの取れたゲーム利用が重要
ただし、これはあくまで一つの研究結果であり、他の要因や個人差も考慮する必要があります。
適度なゲームプレイと勉学や他の活動とのバランスが重要であることは言うまでもありません。
また、ゲームの内容やジャンルによっては、むしろ学習効果がある場合もあることを忘れずに、適切なゲーム選びやプレイ時間の管理に注意しましょう。
研究について詳しく知りたい方は、[こちらのリンク先Do computer games jeopardize educational outcomes? A prospective study on gaming times and academic achievement.」をご覧下さい。
研究結果PDFが入手できます。
この研究を受けて、ゲームと学業のバランスを見直すことで、健全な娯楽活動と学業成果を両立させる方法を見つけることができるでしょう。
適度な休憩は必要ですね!
親御さんや教育関係者へのアドバイス
僕は一時期1日20時間以上ゲームをして人生を踏み外しそうになった実体験からおこがましいですが、アドバイスをさせて頂きます。
なぜなら、そのような状況になると実生活にモロに影響を受ける事や体調が悪くなるなど、ゲームが楽しすぎるという点以外ではあまり良い効果がなかったからです。
あくまでも1人の元ゲーム中毒者の意見として参考程度に見て頂ける嬉しいです。
この研究結果を踏まえた上で、親御さんや教育関係者は以下の点に注意して、子どもたちのゲーム利用をサポートすることが望ましいです。
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個々の子どもの状況や興味に合わせたゲーム選びをサポートし、ゲームの内容が学習効果や創造力を高めるものであることを確認しましょう。
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学業、運動、趣味、家庭や友人との時間など、子どもたちの生活バランスを維持するよう助言し、適切なゲームプレイ時間を設定してください。
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オンラインゲームの場合は、ネットの安全対策やプライバシー保護にも注意を払い、子どもたちの安全なゲーム環境を整えてください。
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子どもたちとコミュニケーションを大切にし、ゲームの話題を通じて彼らとの信頼関係を築きましょう。これにより、問題が発生した際に相談しやすい環境が整います。
最後に、ゲームは適度に楽しむことが大切です。
学力低下につながらない範囲で、ゲームを通じてリラックスしたり、ストレス解消を図ることも大切な要素です。
子どもたちが健全な娯楽活動を楽しみつつ、学業成果も向上させるバランスを見つけることが、親御さんや教育関係者にとって重要な役割となるでしょう。
ネット依存含め、ゲーム依存の主はリアルのコミュニケーション不足が主です。
特にご家族で旅行に行く機会などがなくなっていないでしょうか?
家族のサポートや第3者の協力で依存から回復することもあります。